仕事の後や寝る前に、ちょっとした時間で見られる映画が知りたい!
90分以内で楽しめる映画を、アニメ映画と洋画それぞれ5本ずつご紹介します!
青春ラブストーリーやコメディなど、笑えて泣けて楽しめる映画ばかり。
映画を見て日頃の疲れを癒しましょう!
1. 90分で見られるアニメ映画5選
最初に日本のアニメ映画を5本ご紹介します。
1-1. ぼくらの7日間戦争
1時間27分
おすすめ度:★★★★☆
いつもひとりで本ばかり読んでいる鈴原守は、ちょっと友達が少ない高校生。そんな守は幼馴染みの千代野綾に片思いをしている。
恋の相談をするのは、自分と同じ歴史マニアのチャット仲間。平均年齢還暦ごえと思われるメンバーは、守のことをからかいつつも、いつもエールを送ってくれる。
しかし、綾は議員をしている父親の都合で、1週間後に東京へ引っ越すことになってしまう。
「せめて、17歳の誕生日はこの街で迎えたかったな」という綾の気持ちを聞き「一緒に逃げましょう…!」と守は自分の思いを伝える。
この計画に乗った友達6人で、町の外れにある廃工場で7日間隠れるだけのはずが、廃工場に隠れていた不法滞在者のタイ人の子どもと出会ったことで、事態は思わぬ方向へと進んでいく。
青春ラブストーリーかと思いきや、自分らしく生きるってどういうことだろう、と考えさせられる映画でした。
居場所が欲しいから、周りから浮きたくないから、と自分に嘘をついて生きる人は多いけれど、嘘をついてまで手に入れた居場所なんて、それもまた嘘でしかない、と教えられた気がします。
生き方に悩んでいる大人が見ても、いや大人だからこそ、グッとくるものがありました。
1-2. サイダーのように言葉が湧き上がる
1時間26分
おすすめ度:★★★★★
青春ラブストーリー!
大きな音が苦手で自分の気持ちを俳句でしか表せないチェリーと、出っ歯がコンプレックスな配信を行うのが好きなスマイル。
2人は地元のショッピングモールで偶然ぶつかり、スマホを取り違えてしまったことがきっかけで仲良くなっていく。
人手不足ということもあり、チェリーがバイトしているデイサービスでスマイルもバイトをすることになる。
ある日、デイサービスにいるCD屋を営むおじいさんがお店を畳むことを知り、チェリーとスマイルはおじいさんの大切なものを一緒に探すことを決める。
映像も音楽もおしゃれ!!チェリーの詠む俳句が、味があってまた良いのです。
思っていることをうまく表せない気持ちや、コンプレックスが気になって自分らしく振る舞えないなど、「わーーー!その気持ちわかる!そういう時あったな」と甘酸っぱい気持ちになります。
1-3. 言の葉の庭
46分
おすすめ度:★★★★☆
靴職人を目指す高校生のタカオは、雨が降ると学校をサボって公園の中にある日本庭園のベンチで靴のスケッチを描いている。
いつものように公園でスケッチをしていると、昼間からひとり缶ビールを飲む物憂げな女性ユキノに出会う。
2人は約束をしたわけでもなく、雨の日になると公園で話をするようになり、心を通わせていく。
居場所を無くしてしまったというユキノのために、もっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。2人の思いは交差し揺れ動いていく。
新海誠作品の中で一番好きな作品。
ユキノの苦しさが痛いほどわかるし、それを癒そうと寄り添ってくれるタカオの優しさに甘えきれない気持ちもわかる。大人の恋愛アニメ映画です。
絵が本当に綺麗で、画面の中に引き込まれます。秦基博さんの「Rain」も映画の雰囲気にぴったりマッチしています。
1-4. 千年女優
1時間26分
おすすめ度:★★★☆☆
映画会社の創立70周年を記念して、かつて一世を風靡した大女優・藤原千代子のドキュメンタリーを制作することになった、映像制作会社社長の立花源也。
千代子の大ファンだった立花は、緊張しながらも張り切って若手のカメラマンを連れて、千代子の住むお屋敷を訪ねる。
人気絶頂の中、突然公の場に姿を表さなくなった千代子に会うことができ感激する立花。
千代子は戸惑いながらも自分が女優を志すようになったきっかけや、女優として活躍していたときの話を語り始める。
それは、女学生の時に偶然出会った名も知らぬ男性に恋い焦がれる、ラブストーリーでもあった。
今敏ワールド全開!どこからが現実で、どこまでが回想なのか、どんどんわからなくなっていきました。笑
藤原千代子という女優の半生を振り返ること、それが1人の少女の壮大なラブストーリーに繋がっていく、その流れが面白かったです。
1-5. 東京ゴッドファーザーズ
1時間31分
おすすめ度:★★★★☆
新宿で暮らすギンちゃん、ハナちゃん、ミユキのホームレス3人組。
3人はクリスマスイブにゴミ山の中で泣いている、生まれたばかりの赤ん坊を見つける。
赤ちゃんに”清子”という名前をつけて、雪降る町の中親を探して歩き回る。
急転する運命の中で、3人が出会う奇跡とは。
こちらも今敏作品。
ギンちゃん、ハナちゃん、ミユキ3人のキャラクターが個性的で、掛け合いが面白い。
捨てられていた子どもの親を探す中で様々な奇跡に遭遇し、その奇跡に勇気づけられていく姿が印象的な優しい作品です。
あったかい気持ちになりたいときにおすすめです。
2. 90分で見られる洋画5選
続いて90分以内で見ることのできる洋画を5本ご紹介します。
こちらはすべてNetflixで見ることができます。
2-1. ジュディーを探して
1時間30分
おすすめ度:★★★★☆
エキストラとして通販番組を盛り上げる仕事をしているエディ。友人のクリスと一緒にこの仕事をしながら、ロサンゼルスでひっそりと暮らしていた。
ある日、バラエティ番組がエディのことを取り上げ、エディは通販番組に出演する「拍手男」として注目が集まる。
エディは一躍有名人となり、街中の人から声をかけられるなど生活が一変してしまう。
ガソリンスタンドで働いているジュディに片思いをしているエディだが、そのガソリンスタンドにもたくさんの人が押しかけジュディと口論になり、彼女は解雇されてしまう。
何とかジュディと再会したいと考えたエディは、バラエティ番組に出演することを決め、ジュディ探しを始めるのだが…。
一般人を取り上げて笑いのネタにするシーンは、まさにアメリカ!(個人的にはあんまり好きじゃない…笑)
番組の力を借りてジュディ探しをしようと、嫌なことや自分らしくないこともするエディ。
この経験を通じ、本当に大切なものに気づいていくエディの姿に、つい自分の経験も重ねてしまいます。
ジュディとエディが深夜のガソリンスタンドで会話するシーンがすごく好き。
ジュディの「夜中になると普通の人はいなくなるの。私の言ってる意味わかる?私って変かな?」っていうセリフがうまく言えないけどすごくすごく好きです。
ハッピーエンドなので、最後は幸せな気持ちになれます!
2-2. 思いやりのススメ
1時間37分
おすすめ度:★★★★★
介護士として働き口を探していた元作家のベン。
筋ジストロフィーを患う青年トレバーの介護士として働くことになる。
トレバーは母親の仕事の都合でイギリスからアメリカへ引っ越してきたばかりで、気難しい性格をしている。
「元気だったら何がしたい?」ベンのその問いかけに「世界一深い穴が見たい」と言うトレバー。
トレバーの夢を叶えるべく、ベンとトレバー2人の奇妙な名所を巡る旅が始まる。ロードトリップを通じて2人の仲は少しずつ深まり、トレバーの性格も明るく変わっていく。
最初は小憎たらしく感じるトレバーの発言や行動。
でも少しずつ彼の本音が見えてくると、やりたいことを諦めざるを得なかった過去や、自分ではどうしようもできない悩みなど、悔しさや悲しさなど複雑な感情を抱えていることがわかります。そんなトレバーを変えてくれたのがベン。
ベンとのロードトリップは、初めて体験することばかり。ケンカをしつつ、憎まれ口も叩きつつ、お互いに歩み寄っていく姿が印象的です。
ベンの抱えている過去や、なぜ小説家を諦めたのかなども明らかになっていきます。
ちょっと変わったコンビの、楽しいだけじゃないロードムービーです。
2-3. 隔たる世界の2人
32分
おすすめ度:★★★★★
かわいい女の子の隣で目覚める男。
自分の家に帰ろうとする途中、警官と口論になり亡くなってしまう。
すると目が覚めて、家に帰ろうとするがまた警官に止められ殺されてしまう。
男はタイムループに閉じ込められていることに気づく。
何とか家に帰ろうと様々な方法を試すが、何度も警官に殺されてしまう恐怖を味わうことになる。
こんなタイムループ地獄だ…と思うだけでは終わらない、社会問題を描いた作品。
たった30分とは思えないほど見応えがあります。
30分で社会問題について描き、その問題を自分ごととして捉えさせる作品、すごすぎる。
2-4. テイク・ミー
1時間24分
おすすめ度:★★★★☆
擬似誘拐ビジネスを営む男のもとに、ある女性から週末を使って誘拐してほしい、という依頼が舞い込む。
依頼内容が少し過激だったため、一度は断るが、高額な謝礼を払うと言われ引き受けることにする。
さっそく依頼主の女性を誘拐するが、事態は思わぬ方向に進んでいき…?
謎と嘘が織りなすブラックコメディ!
擬似誘拐をビジネスにする、っていうのがアメリカらしい。笑
お金に困っていた男のもとに高額の依頼が舞い込み、張り切って依頼主の要望に答えようとする。いざ誘拐すると、様子が少しおかしい。
擬似誘拐のはずが、行方不明の女性がいるとニュースになっていたり、警察が家に来たり…どこまでが演技でどこからが真実か?
こんなに裏切り裏切られる体験初めてです!
2-5. ポルカキング
1時間34分
おすすめ度:★★★☆☆
実話をもとにしたコメディ。
ポーランドからアメリカへやってきたヤン・レヴァンは、ポルカで有名になろうとバンドを組みライブを行う。
しかし、バンドメンバーに「給料が安すぎる」と言われてやめられそうになったり、ピザの配達など他の仕事もかけもちしないといけないほど、お金に困ってしまう。
そんなとき、ヤン・レヴァンのファンだという1組の夫婦が「投資をしたい」と持ちかけてくる。
お金に困っていたヤンはこの投資を受け入れるが、これが投資詐欺へとつながってしまう。
ヤン・レヴァンの生命力が強すぎる。
どんな窮地に立たされても、夢を諦めずに追いかけ続ける姿は真似できないなと感じます。
常に明るく振る舞い、家族には心配をかけまいとするヤンの姿を見ていると、私もがんばって働こうという気持ちになりました。
「なりたい姿を言葉にしてみろ。それは嘘じゃない、信念だ。行動を起こせ」
というヤンの言葉が、彼の生き様を表しているように感じました。
ちょっと計画性はないけど、パワフルなヤンに元気をもらえます!
3. まとめ
勇気がもらえたり、青春を思い出してちょっぴり切なくなったり、社会問題について考えさせられたり、様々なジャンルの映画を10本紹介しました!
同じ「90分」でも、楽しみ方はそれぞれ。
この記事で紹介した映画の中で、筆者が一番好きな映画は「思いやりのススメ」です。
ぜひ、お気に入りの映画を見つけてみてくださいね!
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